ジャージとトレーナーの違い・意味

ジャージとトレーナーの違いとは

ジャージとトレーナーの違い

- 概要 -

「ジャージ」とは、本来は「ジャージー」と呼ばれる厚手の平編みの生地のことをいい、横方向への伸縮性が高く体を動かしやすいことから、主にユニフォームやトレーニングウェア、カジュアルな衣料に使用される。一方、「トレーナー」は、綿のジャージー生地を意味する‘スウェット’製の衣類を日本で普及させる際に、専らその衣料がトレーニングで使用されていたことから「トレーナー」と名称をつけかえたものである。どちらもほとんど同じだが、「トレーナー」は特に吸汗性が高く、綿で作られており、上半身に着用する衣料のことである。

- 詳しい解説 -

「ジャージ」とは、イギリス海峡に浮かぶ島のひとつ、ジャージー島で作られた厚手の‘平編み(天竺編みまたはメリヤス編み)’のニット生地が発祥とされ、本来は島の名前と同様「ジャージー」となる。なお、‘平編み’とは基本の編み方で、表は縦方向に筋が入り、裏はやや粗い感じになる、横方向への伸縮性の高い生地となる編み方である。このような生地で製作された伸縮性に富み、動きやすい衣類のことも「ジャージ」と呼び、主にカジュアルな衣料や、スポーツのユニフォーム、トレーニングウェアに用いられている。

「トレーナー」は上半身に着用する衣類のことであり、汗という意味の英語、Sweatが語源であることから、本来はスウェットシャツと呼ぶのが正しい。そのスウェットとは、綿のジャージ生地のことを指し、特に吸汗性に優れるように作ることで専らトレーニングに用いられていた。それを見た、1960年代の日本でメンズファッションの一大ブームを興したVANの創業者らが‘トレーニング’から名前を取り、「トレーナー」とした。

つまり、「ジャージ」も「トレーナー」も平編みの生地で作られた衣類のことを指しているが、「トレーナー」は「ジャージ」より特に吸汗性に優れた上半身の衣類のことである。