稲と飯の違い・意味

稲と飯の違いとは

稲と飯の違い

- 概要 -

「稲」は東南アジアが原産のイネ科の一年生の植物で、収穫された小さな実は‘米’と呼ばれ、それに水を適量加えて汁気が残らないように炊くか蒸すかした主食のことを「飯」という。また、味噌汁や肉、魚などの副菜もふくめた食事のことを指す場合もある。なお、主食として「飯」を使用する場合は、麦や他の穀物類も同様に使われる。

- 詳しい解説 -

「稲」とは、現代の日本において最も一般的な「飯」であるお米が採れる植物である。一方、「飯」は、本来、水を適量加えて汁気が残らないように炊くか蒸すかした主食(麦や穀物類)のことであるが、味噌汁や肉、魚など副菜も含めた「食事」を指す場合もある。

東南アジアが原産でイネ科の一年生植物の「稲」は、日本の栽培気候と適合したこと、米と呼ばれる実がでんぷん質を多く含み、エネルギー効率の良い炭水化物であったことから、その栄養価が知られる以前より日本人の主食として、または儀式や祭礼などに使われる神聖な穀物として古くから親しまれている。

「飯」という語は、高貴な人に向けて食事のことを指す‘召し上がる物’から転訛したとされる。現在でも、特に、食事をする時間帯を語の前につけて、‘朝飯’、‘昼飯’、‘夕飯’と呼ぶ。