カーボンとグラファイトの違い・意味

カーボンとグラファイトの違いとは

カーボンとグラファイトの違い

- 概要 -

「カーボン」とは原子番号6、元素記号Cの元素であり、「グラファイト」は、このカーボンが、熱処理や自然界では他に圧力がかけられることにより変化したものである。なお、ダイヤモンドも元は「カーボン」であり、「グラファイト」を経て、さらに自然界の熱と膨大な圧力がかけ続けられた結果作られる。一般的に普及しているのは「カーボン」であり、熱や酸・アルカリ性などの薬品に強く、電気伝導率が良くや加工がしやすい、溶けたものとくっつきにくい等のメリットから次世代の材料として注目されている。

- 詳しい解説 -

「カーボン」とは「Carbon」と書く元素のひとつであり、原子番号は6、元素記号はCである。生物や有機物の主な構成要素で、化合物の90%以上は炭素化合物である。一方、「グラファイト」とは「カーボン」が空気を遮断された状態で、熱または自然界では他に圧力などを受けて変化したものである。つまり、炭素「カーボン」が、熱処理により変化したものが「グラファイト」である。

「グラファイト」は、漢字で‘黒鉛’と書くが、鉛が含まれているわけではない。英語のblack leadを直訳したことにより付けられた名前であるが、分析したところ元素は炭素であると判明した。自然の中で作られたものを「天然黒鉛」、人工で熱処理を施したものを「人造黒鉛」と分類しており、自然界で作られた「グラファイト」にさらに自然界の熱と膨大な圧力がかけ続けられるとダイヤモンドとなる。

工業での部品や原料として専門に使用する際は「グラファイト」という語を使用するが、一般的な配合製品については「カーボン」という語の方を使用し、熱に強い・酸・アルカリ性などの薬品に強い・電気伝導率が良い・自己潤滑性をもつ・加工しやすい・溶けたものとくっつかない等、次世代の材料のひとつとされる。