王様と皇帝の違い・意味

王様と皇帝の違いとは

王様と皇帝の違い

- 概要 -

「王様」は王国を治める君主のことであり、「皇帝」とは王様が治める複数の国を制圧するなどして、最終的に複数の民族をまとめあげて広い土地を治めることに成功した者のことを指す。ただし、統一した明確な定義ではなく、「皇帝」と同じ状況でありながら、「大王」と使用される者もいる。なお、はじめての「皇帝」は、紀元前221年に中国を統一した秦の始皇帝とされる。

- 詳しい解説 -

「王様」とは王国を治める君主のことであり、「皇帝」とは帝国を治める君主のことをいい、「皇帝」は複数の民族をまとめあげる点が特徴である。

「王様」とはひとつの民族を治める君主であるが、一般的に「皇帝」とは、弱い王国を戦いなどを交えながら束ねていき、複数の王と臣下関係をとることで広い土地を治める君主となる。はじめての「皇帝」は古代中国、紀元前221年に中国の歴史上はじめて全土を統一した秦の始皇帝である。また、ヨーロッパでは「皇帝」にあたる言葉を「エンペラー」と呼び、初代ローマ皇帝アウグストゥスは地中海沿岸の各地域を治めていた。

しかし「皇帝」の定義は統一されたものではなく、歴史上にはギリシアからオリエント、インドに広がる大帝国を築いたアレクサンドロス大王といった「大王」が使用される者もいた。