キリギリスとバッタの違い・意味

キリギリスとバッタの違いとは

キリギリスとバッタの違い

- 概要 -

直翅目(ちょくしもく)に分類される「キリギリス」と「バッタ」は、冬を卵の状態で越し、春に孵化し、秋に成虫となるそれぞれ昆虫の1種である。特に、「キリギリス」は、成虫となった秋の夜長に羽をこすり合わせて高音で美しく鳴くことから、古くより‘鳴き虫’としても知られている。「キリギリス」と「バッタ」の外見はどちらも縦方向に平たい体をしているものの、「キリギリス」は触角が長く、「バッタ」は短いのが特徴である。

- 詳しい解説 -

「キリギリス」と「バッタ」は、どちらも直翅目(ちょくしもく)に分類される昆虫の1種である。直翅目とは別名‘バッタ目’とも呼ばれており、コオロギや「キリギリス」、「バッタ」がこれに属し、見た目にも近しい仲間とされる。両者とも、縦方向に平たい体をもつが、主な見た目の違いは触角の長さであり、「キリギリス」は長く、「バッタ」は短いのが特徴である。

一般的に「キリギリス」は‘鳴き虫’として知られ、卵で冬を越し、春に孵化して秋に成虫となって体を大きくし、秋の夜長の頃になると左右の前方の羽をこすり合わせることで高めの音色を奏でる。また、鳴く虫としてあまり知られてはいないが、「バッタ」も前方の羽と後ろ足もしくは後ろの羽をこすり合わせることで音を出ことができるが、「キリギリス」のような音色として美しく確立されたものではないため、‘鳴く虫’とはされていない。