無機物と有機物の違い・意味

無機物と有機物の違いとは

無機物と有機物の違い

- 概要 -

「無機物」とは、「有機物」の反対にあるもので、水や空気、金属などのことを指し、生物に関わりのない物質のことである。一方、「有機物」とは基本的に生物が作り出すもので、その中でも炭素原子を含む物質のことをいい、炭水化物やたんぱく質、脂質などのことを指す。しかし、一酸化炭素や二酸化炭素などの炭素原子を含んでいながらも、歴史的経緯上の理由のみで「無機物」として分類されているものもあるのが現状である。

- 詳しい解説 -

まず、「有機物(ゆうきぶつ)」とは、以前(19世紀中旬)の定義においては、生物が活動することにより作り出すことのできる化学物質のことすべてを指していたが、わたしたち人間により合成し、有機物が作り出すことができるようになったため、この定義は変更された経緯をもつ。

現在の「有機物」と「無機物」の定義によると、「有機物」とは、基本的に生物がつくりだすものであり、その中でも炭素原子を含む物質のことを指し、炭水化物やたんぱく質、アミノ酸、脂質などが挙げられる。しかしながら、前述の定義付けが一部に残っているのも現状であり、一酸化炭素や二酸化炭素は、炭素原子を含んでいるものの「無機物(むきぶつ)」に分類されている。これについては、理論的な分類の裏付けはなされていない。

「有機物」の反対にある「無機物」とは、水や空気、金属等のことであり、生物に関わりのない物質のことを指している。