リノベーションとリフォームの違い・意味

リノベーションとリフォームの違いとは

リノベーションとリフォームの違い

- 概要 -

「リノベーション」も「リフォーム」も、既存の中古マンションや一軒家などに対し、経年の老朽化や汚れによる修繕、耐震等の構造補強、新築当初の目論見から外れたために行う等の改修工事を指すが、最終的な目論見が異なっている。「リノベーション」とは、大規模な工事を行うことで新築時以上の性能や機能を持ち合わせた住宅に改修することをいい、一方、「リフォーム」は老朽化した箇所や壊れた部分を修繕することで新築時に近付けることをいう。

- 詳しい解説 -

「リノベーション」とは、刷新や修復という意味の英語「Renovation」が語源であり、「リフォーム」とは、改善や再び作るといった意味の英語「Reform」が語源である。日本において「リノベーション」や「リフォーム」といった際には、一般的に、既存(中古)のマンションや一軒家などの住宅に対して、さらに長い年月を心地よくその住宅で過ごせるように行う改修工事のことを指しているが、最終的な目論見が異なる。

「リノベーション」とは、例えば、骨組みだけの状態に戻して大規模な工事を行い、新築時の目論見以上の性能や機能をもった住宅に改修することをいう。構造補強を実施することにより耐震性や防火性、耐久性の向上を図り、冷暖房設備を更新、尚且つエネルギー節約のためのシステムを導入する、間仕切りを変更するなどがこれにあたる。

「リフォーム」とは、新築時の目論見に限りなく近付くように修繕し、復元することをいう。例えば、建物の経年により老朽化した外壁を塗りなおしたり、汚れた壁紙を貼りなおしたりすることで、新築状態に戻すことがこれにあたる。

なお、国土交通省により、リフォームやリノベーションを行う消費者が安心して業者選定を行えるように、また、当該業者の資質向上を目的として‘住宅リフォーム事業者団体登録制度’が2014年9月1日付けで施行された。