片栗粉とコーンスターチの違い・意味

片栗粉とコーンスターチの違いとは

片栗粉とコーンスターチの違い

- 概要 -

「片栗粉」も「コーンスターチ」も、一般的に料理に使用される白色のデンプンの粉のことである。その違いは、デンプンの原料であり、「片栗粉」とは、本来はユリ科植物‘カタクリ’の根茎から採取したものをいい、「コーンスターチ」とは、イネ科植物‘とうもろこし’の穀粒から採取したものをいう。しかし、自生する‘カタクリ’の減少から、明治以降は、安価で大量に使用することができる性質の似た馬鈴薯のデンプンが「片栗粉」に使用されている。

- 詳しい解説 -

「片栗粉(かたくりこ)」の原料は、本来は、日本北東部の原野に自生するユリ科の植物‘カタクリ’の根茎から採取できるデンプンである。しかし、自生する‘カタクリ’の減少と、北海道の開拓の際に馬鈴薯栽培が奨励されたことから、明治以降には、安価で大量に利用でき、性質の似ている馬鈴薯(じゃがいも)のデンプンが主に用いられるようになった。一方、「コーンスターチ」の原料は、イネ科の植物‘とうもろこし’の穀粒から採取できるデンプンである。

「片栗粉」と「コーンスターチ」はどちらも白色の粉末状であり、異なる原料を用ているもののデンプンが主な成分である。どちらも料理のトロミ付けなどに使用されるが、特に、「コーンスターチ」は、他のデンプンより吸湿性が低いことから、クッキーやケーキ、ワッフルなどの焼き菓子を軽い食感にするために用いられる。