- 概要 -
「キヌヒカリ」も「コシヒカリ」も北陸地方で開発されたお米の品種であり、特に「コシヒカリ」は強い香りと粘り気、艶やかな光沢を持ち合わせた日本の代表的な米として、全国で栽培されるなど人気である。一方、「キヌヒカリ」は、「コシヒカリ」の稲より耐倒性に富むよう開発され、「コシヒカリ」より少なめの粘り気や、強すぎない香りなどから食べやすいお米として、特に関西地方で親しまれている。
- 詳しい解説 -
「キヌヒカリ」と「コシヒカリ」は、日本の食卓の主食であるお米の品種のことであり、どちらも北陸地方で生まれた一般的に普及しているお米である。
まず、「コシヒカリ」は1956年に福井県で生まれ、日本の最も代表的な美味しいお米として全国に普及し栽培されている。炊きあがりの艶やかな光沢と、もっちりとした強い粘り気、甘く芳醇な香り、お米の旨みや食感をもった優良品種で、「コシヒカリ」をもとにしてさらなる新品種(あきたこまち、ひとめぼれ、はえぬき等)が作られている。
一方、「キヌヒカリ」は1988年にナゴユタカをもとに北陸で開発されたお米で、「コシヒカリ」の稲が倒れやすいことから、特に耐倒性に優れた品種として改良された。炊きあがりが絹のような滑らかな美しさをもつことから名付けられ、「コシヒカリ」より粘り気はなく、ほどよい口当たりと香りが人気の、主に関西地方で栽培されているお米である。なお、冷めた際には甘みが増すという特徴から、お弁当にも適しているとされる。