郡と市の違い・意味

郡と市の違いとは

郡と市の違い

- 概要 -

日本の行政区画には、都道府県、「郡」、「市」、町、村がある。つまり「郡」も「市」も行政区画のひとつであるが、大きな違いは、「市」には首長や議会がおかれて自治機能を持っているのに対し、「郡」は自治機能をもたず、大きく分けられた町や村の集合体の名称のみである点である。また、「市」には、都道府県と同じ権限をもつ政令指定都市と呼ばれる区画が全国に20箇所ある。

- 詳しい解説 -

「郡」(ぐん)と「市」は、どちらも日本の行政区画のひとつである。都道府県の中に「郡」や「市」があり、その中に町や村がある。その大きな違いは、「郡」は自治機能をもたない、町や村の集まりである大きく分けられた区画名であるのに対し、「市」とは首長が設置され、議会が設置された自治機能を持った区画である点である。

なお、行政区画とは、行政が円滑に国家機能を遂行するために我が国の領土を細かく分割した区画のことをいう。

「市」となる要件については、町や村が合併や人口が増加する等して5万人以上いること、中心の市街地に全戸数の6割以上が集中していること、商工業やその他の都市的業態に就職している者や同一世帯である者の数が全人口の6割以上であること等が必要とされる。また、合併の場合は3万人以上でも良いとされている。「市」には都道府県と同じ権限を持つ‘政令指定都市’と呼ばれる区画があり、札幌市、さいたま市、横浜市、静岡市、名古屋市、京都市、大阪市、福岡市、北九州市など全国に20市が存在する。