衛星放送と地デジの違い・意味

衛星放送と地デジの違いとは

衛星放送と地デジの違い

- 概要 -

「衛星放送」も「地デジ」の違いは、テレビやラジオ放送に用いられる電波送信方法の、特に中継所である。「衛星放送」は宇宙の人工衛星を中継所とした方法であり、「地デジ」は地上にある電波塔等の施設を中継所とした方法で、正式には「地上デジタル放送」と呼ばれる。なお、前者は効率よく広域に放送可能で災害に強い点が、後者には従前のアナログ放送に比べ映像や音声が高品質になるのが利点である。

- 詳しい解説 -

まず、テレビやラジオ放送の電波送信方法には「衛星放送」と‘地上波放送’の2種類があり、その違いは放送局から各家庭などの放送を受信する側への電波の送り方の違いによるものである。

「衛星放送」とは、赤道上空36,000kmにもなる宇宙の人工衛星を中継所として使用する方法で、建物や山など地形による影響を受けないため効率よく広い地域に放送できる。また、中継所が宇宙であるため災害に強いという利点がある。人工衛星により「BS(放送)」と「CS(放送)」に分けられ、一般家庭では、110度、124度、128度の通信衛星を使用した番組が視聴できる。

「地デジ」とは「地上デジタル放送の略で、地上にある電波塔などの施設が中継所となって電波を送る‘地上波放送’を用い、その映像と音声をデジタル化したもののことである。2011年7月24日(岩手、宮城、福島は平成2012年3月31日)に全戸の地デジ化が終了したが、それ以前に用いられていたアナログ放送との違いは、雑音やゴーストがなく高品質な画像や音声となっている点である。