たらこと明太子の違い・意味

たらこと明太子の違いとは

たらこと明太子の違い

- 概要 -

「たらこ」と「明太子」の一般的な原料となるのはタラ科の‘スケトウダラ’の卵巣であることに違いはない。また、「たらこ」とは鱈の子という意味で名付けられ、「明太子」とは朝鮮半島の言葉で‘スケトウダラ’を意味する「明太魚」とその子という意味に由来するため、本来は同一のものを指している。しかし今日、日本において「明太子」といった場合には、辛み調味液に漬け込んだ「明太子」、‘辛子明太子’を指すのが一般的で、それを略して「明太子」と呼んでいる。

- 詳しい解説 -

「たらこ」と「明太子」は、朝鮮半島東岸から日本海山口県より以北、太平洋では宮城県以北、オホーツク海やベーリング海、カリフォルニア南部に生息するタラ科の海洋魚‘スケトウダラ’の卵巣が主な原材料であることに違いはない。

「たらこ」とは、原料を塩漬けにしたもののこと、「明太子」とは一般的に「辛子明太子」のことを指し、原料を塩漬けにした後、昆布のだし汁や日本酒、みりん、唐辛子等を用いた調味液に漬け込んで、辛みを帯びたおにぎりの具やお酒の肴などとしても人気の加工食品となる。つまり、「たらこ」と「明太子」の違いは、加工の段階である。

鱈の子であるから、「たらこ」、である。そして、「明太子」も朝鮮半島の言葉で‘スケトウダラ’を‘明太魚’といい、その卵という意味で名付けられた。しかし今日、日本においては「明太子」といえば、辛み調味液に漬け込んだ「辛子明太子」を指すのが一般的となっており、これは、発祥の朝鮮半島より伝わったことによる。