獅子とライオンの違い・意味

獅子とライオンの違いとは

獅子とライオンの違い

- 概要 -

「獅子」とは、招福駆邪のために舞われる獅子舞や、神社の狛犬の元となったともされる、中国において想像上の生き物であると同時に、現実の世界においては「ライオン」のことをいう。これは、「ライオン」の生息しない中国において、各国伝来の話のみを元にして創り上げられたことによるが、その後、「ライオン」より先に、特徴である鬣のような様相の小型犬(シーズー)がチベットより渡来し、間違われて「獅子」と名付けられ、現在でもシーズーの中国名は「獅子」である。

- 詳しい解説 -

一般的に、「獅子」とは日本語で「しし」と読み、「ライオン」のことを指す。「ライオン」は‘百獣の王’とも呼ばれる、ネコ科最大級の食肉動物で、雄には見事な鬣(たてがみ)が生えているのが特徴である。雄の体長は大きいもので250cmにも及び、体重は240kgにもなる。主食は、シマウマやインパラ、ヌーなどの大型草食動物であり、主に中央アフリカに生息している。

なお、「獅子」は上記とは違った意味も持っており、中国では幻獣として扱われ、本来の「ライオン」とは違った姿をした想像上の生き物という存在でもある。これは、元来、中国において、中国には生息していない「ライオン」を、世界各国より伝来した姿像の話のみを元にして創り上げたことがきっかけであったとされる。福を招いて災いを払うという意味の‘招福駆邪’のための‘獅子舞’や、神社の狛犬の元は、「獅子」であるとされる。