胃潰瘍と胃がんの違い・意味

胃潰瘍と胃がんの違いとは

胃潰瘍と胃がんの違い

- 概要 -

「胃潰瘍」とは、胃酸が何らかの原因で胃粘膜を溶かしてしまい、粘膜が傷つき、溶けて掘れたような状態になってしまうことをいう。検査によりがん細胞が見つからなければ、胃酸を抑える薬や食生活の改善等、多くの場合が手術まですることなく治癒することができる。一方、「胃がん」とは、異常に細胞の固まりが増え続けて自らの生命を脅かすものとして判断されたもののことで、「胃がん」の場合は専ら上皮細胞にできる固形がんと呼ばれる種類である。

- 詳しい解説 -

食道との境目の噴門部から小腸の始まりの幽門部までの臓器を‘胃’とし、「胃潰瘍」とはその部分にできる‘潰瘍’であり、「胃がん」とは当該部分にできる‘がん’のことである。

「胃潰瘍」とは、本来は食物を粥状に消化するだけの胃酸が過労や過度なストレスなど、何らかの原因により胃の粘膜まで溶かしてしまい、その結果、粘膜が傷ついて溶けて掘れたような状態になってしまうことである。「がん」とは別の病気であるため、転移することはないのが特徴である。

「がん」とは、体の中にできる細胞の固まりを腫瘍と呼ぶが、異常に増え続けて他の臓器まで達し、診断の結果、私たちの生命を脅かすものとして判断されたもののことで、悪性腫瘍とも呼ばれる。「胃がん」は固形がんの中でも、上皮細胞にできる癌腫のひとつである。