- 概要 -
ヘルツとは、電気を供給する仕組み‘交流’の周波数単位のことである。関西が60ヘルツで関東が50ヘルツと、同じ国内ながら数値が違うのは、それぞれの地域を管轄する事業者が発電装置を導入する際に、違う国から購入して運用を始めたためである。
- 詳しい解説 -
まず、私たちの日常生活において、照明や洗濯機、冷蔵庫などの生活必需品から、テレビやスマートフォン、ドライヤーなど不可欠な存在になりつつあるのが‘電気’である。その‘電気’は、懐中電灯や携帯ラジオなどに使用される電池の直流と、壁からコンセントで供給される電気で常に一定の大きさである‘交流’に分けられる。
次に‘交流’の動きを描いてみると、規則正しく大小の波型を描く。山がきて谷、これを一組として、これが一秒間に何回描かれるかを示したのが‘周波数’であり、この単位が「ヘルツ」となる。
関西が60ヘルツであり、関東が50ヘルツと異なる周波数が用いられているのは、管轄する事業者が、それぞれ関西電力株式会社と東京電力株式会社と異なる点が挙げられる。これは、それぞれの電力会社が発電装置を違う国から購入して運用し始めたためである。