- 概要 -
「カステラ」も「ケーキ」もスポンジ状のケーキの一種に区別できるが、主な違いは、材料にバターやザラメが入るかどうかと発祥の地である。「カステラ」にはバターは入らず、アクセントとなるザラメが用いられるスポンジ状の焼き菓子で、スペインに古く存在した王国が発祥の地である。一方、「ケーキ」は一般的にバターが用いられた濃厚なコクが特徴のスポンジ状の焼き菓子で、ショートケーキやパウンドケーキ、チーズケーキなど世界各地で様々な種類がある。
- 詳しい解説 -
「カステラ」とは、10世紀にイベリア半島北西部に誕生したカスチラ王国(現在のスペイン中央部から北部の高原地帯あたり)で作られていたスポンジ状のお菓子の一種であり、一方、「ケーキ」とは、古期スカンヴィア語の幼児語で小さく丸いお菓子という意味の‘kaka’が語源とされ、現在では、専ら、ふわりとした食感のスポンジを土台とした西洋風の生菓子や洋菓子の総称として用いられる。どちらもスポンジ状のお菓子の一種であるが、主な違いは、材料と製法である。
「ケーキ」の一般的な材料は小麦粉や砂糖、卵、牛乳、そしてバターである。焼き上がったスポンジの土台に生クリームやチョコレートクリームを塗りって果物を飾り付けたり、材料にブランデーをプラスしてほろ苦くアルコールを含ませたりと、世界各地に豊富なバリエーションの「ケーキ」がある。ショートケーキ、ブランデーケーキ、パウンドケーキ、シフォンケーキなどがある。
「カステラ」は小麦粉、砂糖、卵、水あめ、ザラメを使用し、しっとりと焼き上げるお菓子で、片面に敷かれたザラメのシャリシャリとした食感と、生地のしっとり感のバランスが特徴である。