カンフーと太極拳の違い・意味

カンフーと太極拳の違いとは

カンフーと太極拳の違い

- 概要 -

「カンフー」とは、指先から足先までの全身を使う中国武術の総称であり、本来は‘学問であれ料理であれ、努力したことにより成果をあげたこと’をいい、その成果そのものを指す語であった。一方、「太極拳」は、ゆっくりとした柔らかく大きな四肢の動きが特徴で、深呼吸に合わせて行う武術のことで、「カンフー」の仲間のひとつである。

- 詳しい解説 -

「カンフー」とは指の先から足先までの全身を使う中国武術のことを指し、「太極拳」とはのびやかで美しい動きの長拳とともに「カンフー」の仲間のひとつである。

「カンフー」とは中国語で「功夫」と書き、元々、中国語では「ゴンフー」、広東語で「グンフー」と呼ばれていたものが、アメリカに伝わって英語で「クンフー」となり、日本に渡来して「カンフー」となったとされる。ブルース・リーやジャッキー・チェンの中国拳法を使用したアクション映画が日本でも公開され、人気を博したことから、中国拳法など武術と同等の意味で認識されたが、実際の意味は‘学問であれ料理であれ、努力したことにより成果をあげたこと’をいい、個人の努力の量や訓練の成果そのものを指す語であった。

「太極拳」とは、中国の伝統的な武術のひとつで、ゆっくりとした柔らかく大きな動きを深呼吸に合わせて行うのが特徴である。老子や荘子、孔子、孫子の思想を受け、競技としてだけではなく、老人や虚弱者の鍛錬を踏まえた健康法にも用いられる。