- 概要 -
「一味」とは、乾燥させた唐辛子の果実をすり潰して粉末状にしたもののことで、「七味」とは、「一味」にさらに山椒やごま、麻の実、陳皮、青海苔、芥子の実、紫蘇、生姜などから6種類を加えて全部で7種類とした香辛料のことをいう。「一味」はストレートな辛さが特徴であり、「七味」はブレンドした香辛料の豊かな香りが特徴である。なお、8種類をブレンドした八味もある。
- 詳しい解説 -
「一味」とは一味唐辛子のことを略したもので、乾燥させた唐辛子の果実をすり潰して粉末状にした香辛料である。原料は唐辛子のみなので、ストレートな辛さが特徴である。
一方、「七味」とは七味唐辛子のことを略したもので、「一味」にさらに、山椒やごま、麻の実、陳皮、青海苔、芥子の実、紫蘇、生姜などのうち7種類をブレンドした香辛料である。「一味」より辛さは少ないが、豊かな香りを楽しむことができるのが特徴である。
つまり、「一味」と「七味」の違いは原料である。決まりがあるわけではないが、「一味」は、カレーのルウやエビチリ、麻婆豆腐など辛味を追加するのに調味料として用いられることが多く、「七味」は山椒などの香辛料が熱を加えると風味が飛んでしまうため、主に蕎麦やうどんなどの薬味として用いられる。