- 概要 -
「霧」も「雲」も元となる原因は微小な水滴で、これは水蒸気を含んだ空気が冷やされてできたものである。この微小な水滴が、空気中に浮遊している塵やゴミのまわりにくっついて‘雲粒’となり、地面付近に漂ったり接している場合は「霧」と呼び、前線や低気圧などの気象条件や、山などの地形により発生した上昇気流によって空に浮かんだものを「雲」と呼ぶ。
- 詳しい解説 -
「霧」は「きり」と読み、気象庁の天気予報等で用いられる用語の中で、微小な浮遊水滴により、水平方向に見渡せる範囲が1km未満の状態のことと規定されている。山間部や海沿い、朝早いうちなどによく見られる自然現象で、それにより電車が遅延したりすることもある。霧が濃くなり、水平方向に見渡せる範囲が陸上で約100m、海上で500m以下となった際には、濃霧と呼ばれる。
一方、「雲」は「くも」と読み、空気中に浮遊している塵などのゴミのまわりに微小な浮遊水滴がくっつき‘雲粒’となり、それがさらにたくさん集まったものである。‘雲粒’はとても小さく軽いことから前線や低気圧、強い日差しや山などの地形により発生する上昇気流に乗り、空に浮かぶ。
つまり、「霧」と「雲」の大元は同じ水滴である。それが大気中に浮かぶと「雲」になり、地面に接っするか地面付近に漂うと「霧」となる。