国王と天皇の違い・意味

国王と天皇の違いとは

国王と天皇の違い

- 概要 -

「国王」とは、一般的に王国と呼ばれる各々の地域を統治する最高権力者の称号のひとつであり、英語ではKing(キング)である。一方、「天皇」とは、日本国の象徴的存在であり、世界において日本国のみに神話の時代より存在する唯一無二の存在であり、英語ではEmperor(エンペラー」と訳される。

- 詳しい解説 -

「国王」とは、当該国を統治する最高権力者のことを指す称号である。現在は、カンボジアやブータン、タイ、マレーシア、サウジアラビア、オマーン、オランダ、スウェーデン、スペイン、トンガ、モロッコなど多数の国に国王が在位する。また、女性が当該地位に就く場合は、一般的に‘女王’と呼ばれる。

「天皇」とは、日本国憲法で定められた日本国の象徴もしくは国家元首であり、世界では日本国にのみ存在する。実在したか不明であるが、日本書紀や古事記などの神話の中に登場する天照大御神の子孫である、神武天皇が紀元前660年に即位したことが起源とされ、その後、応神天皇や継体天皇が即位し(実在したかどうかは諸説あり)、2016年現在は代125代の今上天皇がその在位についている。世襲制であり、天皇家に生まれた直系の男児のみが継承を許されること、国政に関する議決権を持たないことが特徴である。

つまり、「国王」とは一般的に王国と呼ばれる各々の地域を統治する最高権力者の称号のひとつであり、「天皇」とは、世界において日本国のみに存在する唯一無二の象徴的な存在である。