絹さやとスナップエンドウの違い・意味

絹さやとスナップエンドウの違いとは

絹さやとスナップエンドウの違い

- 概要 -

「絹さや」と「スナップエンドウ」はマメ科エンドウ属に分類される植物で、若く未熟な状態をさやごと食用とする‘サヤエンドウ’の仲間である。「絹さや」は奈良時代に日本へ渡来して以降栽培されてきた種類で、豆の膨らみはそれほどなく、皮が黄緑色で柔らかく薄い状態のときに収穫される。一方、「スナップエンドウ」はアメリカで栽培されてきた品種で、肉厚でありながら歯触りの良い皮と、ふっくらとしながらも柔らかく甘味の強い豆が特徴である。

- 詳しい解説 -

中央アジアから中近東、地中海沿岸が原産のマメ科エンドウ属に分類される植物の仲間のひとつが「絹さや」であり、「スナップエンドウ」である。エンドウは、完熟した豆を収穫して乾燥させて利用する‘エンドウ’と、未熟なうちの豆を食用とする「実エンドウ」、そして、若く未熟な状態をさやごと食用とする‘サヤエンドウ’に分類でき、そのうち「サヤエンドウ」の代表格が「絹さや」や「スナップエンドウ」である。

「絹さや」は奈良時代に日本へ渡来してから生育されてきた種であり、「スナップエンドウ」はアメリカで改良され、1970年代後半に日本へ導入された品種である。つまり、「絹さや」と「スナップエンドウ」は品種の違いである。

「絹さや」は、さやが5cmから7cmほどで豆の膨らみはそれほどなく、果皮が黄緑色で柔らかく薄い若い状態のときに収穫される。シャキッとした歯ごたえに、甘味が特徴で、煮物のアクセントや卵とじ、汁物、刻んでちらし寿司の彩りなど古くより親しまれてきた。

「スナップエンドウ」は、さやが7cmから8cmほどの長さで肉厚で、ぷっくりと豆がした状態で収穫される。みずみずしく甘みが強く、茹でてそのまま食べたり、和え物にしたりと近年人気である。