稲荷と神社の違い・意味

稲荷と神社の違いとは

稲荷と神社の違い

- 概要 -

「神社」とは、大社、八幡、天神、「稲荷」といったそれぞれの神さまをお祀りした社のことをいう。一方、「稲荷」とは、太陽信仰と稲の神さまである稲荷神をお祀りした「神社」のことである。全国に約30000社あるとされ、その総本宮は京都にある伏見稲荷大社である。

- 詳しい解説 -

「神社」とは神さまをお祀りした社のことを総じていい、そのうち「稲荷」とは太陽信仰と稲の神さまである稲荷神をお祀りした「神社」のことをいう。

「神社」には「稲荷」のほかにも、天皇や皇室と関わりの深い皇室関係者が居住していた跡に建てた、その方を祀った神社‘神宮’や、著名な神社の総本社的なものをいう‘大社’、武士の神さまをお祀りした‘八幡’、学問の神さまとしての菅原道真を祀った‘天神’がある。なお、日本の「神社」で最も多いのは「稲荷」であり、全国に約3万社あるとされ、その総本宮は約1300年(2011年現在)の歴史をもつ伏見稲荷大社(京都府京都市伏見区)である。

「稲荷」の名前の由来は諸説あるが、‘稲が生った(山城国風土記)’からきたとされる。これは、伏見稲荷大社が氏神であった豪族の秦氏の祖先である伊呂具の秦公が、正月に餅を的として矢を射たところ翼が生えて山まで飛んでいってしまい、降りた山頂に稲が生えたとされる伝説に基いている。その行為を悔いてその稲を大切に屋敷へ持ち帰り、祀ったとされる。