寒天とこんにゃくの違い・意味

寒天とこんにゃくの違いとは

寒天とこんにゃくの違い

- 概要 -

「寒天」と「こんにゃく」の違いは原材料である。「寒天」の原料は天草(てんぐさ)という海藻であり、一方、「こんにゃく」の原料は芋類のこんにゃく芋である。どちらも、低カロリーで多くの食物繊維を含むことから、便秘解消やダイエットなどの効果が期待される食品のひとつである。

- 詳しい解説 -

「寒天」も「こんにゃく」もローカロリーで多くの食物繊維を含むことから、ダイエットや便秘の解消など特に女性に人気の食品である。その違いは、「寒天」は海藻の天草(てんぐさ)が原材料であるのに対し、「こんにゃく」は芋類のコンニャク芋が原材料である点である。

「寒天」は、天草を煮出して抽出した寒天液を冷やして固めて‘ところてん’を作り、さらに凍らせた後、融解と乾燥を加えることで作られる。形状により、棒寒天、粉寒天、糸寒天に分類され、どれも水溶性食物繊維と不溶性食物繊維を両方持つことから、便秘の解消によく、摂取不足になりがちな鉄分やカルシウム、リンなども含まれる。

「こんにゃく」は、芋をすり潰すか乾燥させて粉状にしたものを水に溶かし、水酸化カルシウムを加えて熱をかけて固めたものである。このままでは白色であるが、昔の、生芋を原料として芋の皮や灰汁で茶色がかった灰黒色のこんにゃくに寄せるために、海藻粉末を混ぜて黒色としたものもある。97%が水分であり、グルコマンナンという水溶性の植物繊維を含み、胃の中で水を吸って膨れることから食欲を抑えたり、糖やコレステロールの吸収を抑える働きがある。