- 概要 -
「ハウジング」とは、耐震性や物理的なセキュリティ対策等がとられた専門のデータセンター事業者(以下、事業者)に、自社のサーバと機材を持ち込んで管理することで、業務に沿った最適な状態で利用できるのが特徴であるが、遠隔管理など難しい作業が必要となる。一方、「ホスティング」とは、事業者からサーバを借りて運用を行うことで、手軽に利用開始できるのが特徴であるが、サーバの規定以上の開発や拡張ができない場合が多いのが不利点である。
- 詳しい解説 -
「ハウジング」も「ホスティング」も、専門のデータセンター事業者が、耐震性や、警備・監視カメラの設置といった物理的なセキュリティ対策を行ったり、使用可能な状態を維持させたり、障害に備えて機材や回線などをあらかじめ複数用意して待機させておくなどを備えたサーバの置き場所等を提供することである。その違いは、「ハウジング」は企業が自社で使用しているサーバや機材を持ち込むのに対し、「ホスティング」は専門のデータセンター事業者がサーバや機材を用意することである。
「ハウジング」の利点は、自社の業務に沿った最適なサーバのまま利用できることや、拡張が自由に行えることである。不利点はセッティングを自社で行うことや、遠隔管理での運用とその責任はすべて当該企業が持つ点である。
「ホスティング」の利点は、セキュリティ対策などのセッティングが済んでいたりと手軽に利用開始できることや、企業側の運用管理者が少数ですむことである。なお、サーバ内の規定以上の開発や拡張ができない場合が多いのが不利点である。