峡谷と渓谷の違い・意味

峡谷と渓谷の違いとは

峡谷と渓谷の違い

- 概要 -

「峡谷(きょうこく)」と「渓谷(けいこく)」の違いは、山と山に流れる川などの幅と深さであるが、特に数値などによって明確に分類されているわけではない。「峡谷」には黒部峡谷や高千穂峡などが挙げられ、幅が狭く両側に切り立った崖がそびえる谷のこををいい、V字谷ともいう。一方、「渓谷」は山と山の合間に川が流れている場所で谷間の幅が広い場所のことをいい、奥入瀬渓流や等々力渓谷などが挙げられる。

- 詳しい解説 -

「峡谷」とは「きょうこく」と読み、幅が狭く、両側に切り立った崖がそびえる谷のことをいう。その狭くて急な様子からV字谷とも呼ばれる。

「渓谷」とは「けいこく」と読み、山と山の合間に川が流れている場所で、谷間の幅が広い場所のことをいう。数値などの明確な詳細で分類されているわけではないが、山と山の間の幅と深さで「峡谷」と「渓谷」に分けられている。

日本の「峡谷」と「渓谷」は、地域住民に親しまれるような場所から、日本全国でも周知されるような自然の力を感じられるような素晴らしい眺望を持った場所まで、493箇所が名称を付けて知られている。塔のへつり(福島県)や黒部峡谷(富山県)、高千穂峡(宮崎県)、保津峡(京都府)をはじめとして、「峡谷」には196箇所が、奥入瀬渓流(秋田県・特別名勝、天然記念物)や、等々力渓谷(東京都・指定名勝)、日原渓谷(秩父多摩甲斐国立公園)、養老渓谷(千葉県・自然公園)をはじめとして、「渓谷」には297箇所がある。