オリゴ糖とブドウ糖の違い・意味

オリゴ糖とブドウ糖の違いとは

オリゴ糖とブドウ糖の違い

- 概要 -

「オリゴ糖」のオリゴは少糖という意味であり、これ以上分解できない最小の分子の状態にある糖‘単糖’を2個から10個結合した形をとっている糖の総称をいう。一方、「ブドウ糖」は、人間の血中に血糖として含まれたり、脳の唯一のエネルギー源でもある‘単糖’に分類される糖のことである。果物やハチミツに多く含まれるほか、炭水化物を体内で分解することでも「ブドウ糖」を作り出すことができる。

- 詳しい解説 -

まず、「ブドウ糖」はグルコースとも呼ばれる‘単糖類’の仲間であり、特に果物やハチミツに多く含まれる。また、血液中に血糖として含まれている。多くの動物や植物の生命維持に欠かすことのできないエネルギー源であり、人間にとっても脳のエネルギー源として唯一の物質である。なお、‘単糖類’とは、これ以上分解できない最小の分子の状態にある糖のことを指す。そのため、そのまま吸収されてすぐに血糖値を上昇させたり、体内のエネルギー源として速攻で使用することが可能である。

「オリゴ糖」は‘少糖類’とも呼ばれ、‘単糖’が2個から10個程度結合した形の糖の総称のことである。「オリゴ糖」には、甜菜から精製されるラフィノースや、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、乳果オリゴ糖、キシロオリゴ糖など数百種類があるとされ、主に‘2糖類や3糖類、4糖類が分類されている。2つ以上の異なる分子が結合しているために吸収するには分解して‘単糖類’にする必要があり、時間がかかることから急激な血糖値上昇が起きず、消化されにくいことからカロリーを抑え、腸内細菌の餌となることで腸内を健康に保つなどの作用がある。

つまり、「オリゴ糖」と「ブドウ糖」の大きな違いは分子の結合状態である。