- 概要 -
コーラは炭酸飲料として日本でも人気であるが、現在販売されている容器は、「缶」、「瓶」、「ペットボトル」の3種類である。その違いは、容器の性質による炭酸の圧であるといわれており、「缶」は1.5気圧、「瓶」は1.9気圧、「ペットボトル」はさらに低いとされる。飲んだ時の炭酸のパチパチとした強さの違いや、特に「瓶」容器では冷たさがより冷たく際立ち、他の容器に比べ容器自体の味や匂いが移りこまない為、最も雑味の少ないコーラであるとされる。
- 詳しい解説 -
まず、‘コーラ’とは、アフリカが原産であり、アオギリ科の一年中緑色の葉が茂る‘コーラの木’と呼ばれる木に生る果実の種子を原料に使用した飲料のことである。直径1.5cmほどで赤色もしくは白色の種子は、心臓に興奮作用をもたらすコラニン、苦み成分のデオブロミン、カフェインが主な成分であり、現地では嗜好品として、アメリカでは元は薬として用いられていた。アメリカで開発された最初のコカ・コーラにはコカインを含むコカの葉とコーラナッツ（コーラの種子）から抽出したエキスが入っていたが、現在は、コカ・コーラの製法や材料は明らかにされていない。
さて、その‘コーラ’を缶に入れるか、瓶に入れるかによって生じる違いは炭酸の圧とされ、最も圧が高くできるのは保存性が高い瓶であり、1.9気圧、その次に炭酸が抜けにくいのは缶で1.5気圧とされている。冷えやすく、容器の匂いや味が移りこまない瓶が最も雑味もなくストレートなコーラの味を引き出しているとされるが、炭酸のバランスはそれぞれの好みにわかれるため、美味しさでいうとその通りではない。