いんげん豆とえんどう豆の違い・意味

いんげん豆とえんどう豆の違いとは

いんげん豆とえんどう豆の違い

- 概要 -

「いんげん豆」と「えんどう豆」の違いは、植物学上の分類による。「いんげん豆」は中南米原産のマメ科インゲンマメ属であり、「えんどう豆」は中央アジアから中近東、地中海沿岸原産のマメ科エンドウ属である。なお、「いんげん豆」の代表的な品種としては、白いんげん豆やさやいんげん、モロッコインゲン、金時豆、うずら豆などがあり、「えんどう豆」には絹さややスナップエンドウなどがある。

- 詳しい解説 -

「いんげん豆」は、中南米が原産のマメ科インゲンマメ属に分類される植物であり、さやから出して豆を食用とする白いんげん豆や金時豆、うずら豆、若く未熟な状態をさやごと食用とする‘さやいんげん’に分類される。なお、漢字で「隠元豆」と書くのは、日本に江戸時代に導入したのが僧侶の隠元禅師であったからとされる。

「えんどう豆」は、中央アジアから中近東、地中海沿岸が原産のマメ科エンドウ属に分類される植物であり、完熟した豆を収穫して乾燥させて利用する‘えんどう’と、未熟なうちの豆を食用とする「実えんどう」、そして、若く未熟な状態をさやごと食用とする‘さやえんどう’に分類される。なお、漢字で「豌豆豆」と書くのは、古くより豆類を中国へ輸出していた、大宛国(現在のウズベキスタン周辺)に由来するものとされているが、明確にはわかっていない。

どちらも食用部分は豆類に分類され、世界中で様々な品種で親しまれているマメ科の植物であるが、それぞれの植物上の分類は異なる。