黒鯛と真鯛の違い・意味

黒鯛と真鯛の違いとは

黒鯛と真鯛の違い

- 概要 -

明石鯛や鳴門鯛、佐島鯛などのブランド名をもつ「真鯛」はタイの鯛とも呼ばれ、神事やおめでたい席などに喜ばれる高級魚の一種である。「黒鯛」と「真鯛」の違いは味の他、「黒鯛」は「真鯛」の半分程度の体長であること、「真鯛」は赤色とコバルト色の美しい魚であるのに対し、「黒鯛」は墨を落としたような銀黒色であること、旬の時期が「真鯛」は12月からの冬場であるのに対し、「黒鯛」は夏場であることなどが挙げられる。

- 詳しい解説 -

神事やおめでたい席には必ずといっていいほど用意される鯛。この際に用意されるのは赤く、背中などにコバルト色の斑紋が散る美しい魚「真鯛」であるが、「黒鯛」は他のタイ科の魚類よりも体形が似ているとされる。実際は銀黒色の墨を落としたような黒色の姿に、最大の体長は半分ほどであり、味も「黒鯛」は5月から10月頃が旬とされるが、「真鯛」は夏場は美味しくなく、冬場寒い時期が旬とされる。

「黒鯛」は、チヌとも呼ばれ、日本では北海道南部から九州までの内湾の岩礁域や汽水域に生息する。体長は45cm程度である。

「真鯛」は、ホンダイとも呼ばれ、日本では北海道全沿岸から九州までの20m程度から181mの水深に生息する。獲れる場所によりブランド名が付けられており、明石鯛(兵庫県明石)、鳴門鯛(徳島県)、佐島鯛(神奈川県)が有名である。