助産師と保健師の違い・意味

助産師と保健師の違いとは

助産師と保健師の違い

- 概要 -

「助産師」も「保健師」も保健師助産師看護師法に定められている国家資格のひとつであることに違いはないが、特に「助産師」は、わが国唯一の女性に特化した資格であること、また、両者の職務内容も場も全く異なっている。「助産師」は専らお産のサポートを行うお産のエキスパートであり、「保健師」は企業や学校等で病気や怪我の予防のための保健指導や、健康診断、メンタルヘルスへの対応を行うのが職務である。

- 詳しい解説 -

「助産師」とは、厚生労働大臣より免許がおりる国家資格であり、本資格取得のためには「看護師」国家試験の受験資格を取得後、大学院で2年間、専攻科や大学別科、専修学校などで1年間等履修し、1年以上必要な学科を修めることが条件となる。専らお産のサポートを行うお産に関してのエキスパートである。なお、我が国においては、‘お産’という特殊性から男性助産師を認めることは時期尚早とであるとして見送られ、現在(2016年)女性に特化した資格である。

「保健師」もまた、厚生労働大臣より免許がおりる国家資格であり、「助産師」同様、「保健師助産師看護師法」に定められる職業である。主に市町村の保健センターや企業、学校において予防のための‘保健指導’や‘健康診断’を行うこと、‘メンタルヘルス’への対応が求められる。所属する職場により行政保健師、産業保健師、学校保健師などに分けられる。なお、性別は問わない。

つまり、どちらも同じ法律で定められている国家資格であるが、特に「助産師」は女性に特化した資格である点が特徴であり、職務内容も場も全く異なる職業である。