チューハイとリキュールの違い・意味

チューハイとリキュールの違いとは

チューハイとリキュールの違い

- 概要 -

「チューハイ」は日本発祥のアルコール飲料であり、焼酎を炭酸水で割り、さらに好みで果汁等を加えたもののことをいい、正式には焼酎ハイボールと呼ぶ酒である。一方、「リキュール」は蒸留酒にハーブや果実などのエキスを加えたもののことをいう。焼酎は蒸留酒のひとつであり、「チューハイ」と「リキュール」はどちらもベースが蒸留酒である点は同じであるが、主に、エキスの追加方法が異なる。なお、蒸留酒とは、アルコール含有物を発酵させてできた酒をさらに蒸留し、樽に入れて熟成させる酒のことである。

- 詳しい解説 -

「チューハイ」と「リキュール」のベースはどちらも蒸留酒であるが、発祥やレシピが異なるアルコール飲料である。

「チューハイ(酎ハイ)」は正式には「焼酎ハイボール」で、‘焼酎’と‘ハイボール’を語源とする日本発祥のアルコール飲料である。材料は焼酎と、炭酸水、好みで生の果実の搾り汁やジュースを加えたりして楽しむ。使用する焼酎は蒸留酒であり、日本伝統の芋焼酎や麦焼酎、米焼酎といった独特の味、香りがあるものでも、果物酒を作る際に使用するホワイトリカーといったクセがなく無味無臭の、何度も蒸留してアルコールだけになった焼酎でも構わないが、一般的には後者の酒を使用する。

一方、「リキュール」は‘酒類と糖類等を原料とした酒類でエキス分が2度以上のもの(酒税法より)’のことであり、‘蒸留酒’をベースに、ハーブや果実などのエキスを加えたもののことである。エキスには、ハーブを数種類から100種類以上組み合わせたものや、カシスなど果実、コーヒーやカカオなど果実の種子などがあり、それぞれのエキス原料により抽出方法が異なる。ひとつは、ベースとなる蒸留酒とともに蒸留させる方法(蒸留法)、2つめは、ベースとなる蒸留酒に漬け込む方法(冷浸漬法)、3つめは、熱湯を循環して香味を抽出する方法(パーコレーション法)、最後に、そのまま加味する方法(エッセンス法)がある。