行政と政治の違い・意味

行政と政治の違いとは

行政と政治の違い

- 概要 -

「政治」とは、主に国民によって選ばれた議員が国会において法律や予算、各種の計画等を議論して今後の国の方向を決めることをいい、一方、「行政」とは「政治」によって決めた方向に基いて、実際に事務業務等を遂行する機関(法律は法務省、国家の財政は財務省、教育関連なら文部科学省、医療や年金は厚生労働省などの各省庁や、さらに国民の身近な業務を担当する都道府県庁や市町村役所)のことをいう。

- 詳しい解説 -

日本国を統治するために、国が持つ権力は‘司法’、‘立法’、「行政」の3つに偏らないように分けられている(三権分立)。‘司法’は裁判所、‘立法’は国会、「行政」は内閣のことである。

「行政(内閣)」の権力は、‘立法(国会)’に対して、衆議院解散をする権利である。役割は、国有財産などの財産管理、税務に関する管理、道路や公園などの設置や管理、規制をかけることで均一を図る交通規制や建築における規制など多岐他分野に渡り、‘司法’と‘立法’を除いたものである(控除説)。

「行政」には、法律であれば法務省、国の財政は財務省、教育関連なら文部科学省、医療及び年金等は厚生労働省など各省庁のことを指し、国の仕事を担当する‘政府’と、市役所や都道府県庁などさらに国民の身近な業務を担当する‘地方公共団体’の2つが含まれている。

「政治」とは専ら国会で討議し、法律を整備したり、国家予算を計画するなどして、国の方向を議決することである。

つまり、「政治」によって決められた方向性に基いて、運営するのが「行政」である。