電解質とミネラルの違い・意味

電解質とミネラルの違いとは

電解質とミネラルの違い

- 概要 -

地球上には、およそ100種類もの元素が存在しており、そのうち、水素や炭素、窒素、酸素を除いたものを「ミネラル」と呼ぶ。「ミネラル」の中には、人間が生活する上で必要な栄養素16種類があり、ナトリウム、マグネシウム、リン、イオウ、塩素、カリウム、カルシウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、銅、亜鉛、セレン、モリブデン、ヨウ素がこれにあたる。また、このうち、水に溶けて電気を通す物質を「電解質」と呼び、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、クロムがこれにあたる。筋肉や神経の働きをサポートしたり、水分調整等を行うといった作用をもつ。

- 詳しい解説 -

「ミネラル」とは、広い意味では水素や炭素、窒素、酸素を除いた元素すべてのことを指すが、狭義においては、人間の身体にとって骨や歯などをつくり、血液を凝固させ、筋肉の収縮や神経の伝達を行ったり、胃酸の分泌をさせるなど、重要な役割をもつ無機質のことを指す。人間の身体にとって栄養素として欠かせない「ミネラル」は、ナトリウム、マグネシウム、リン、イオウ、塩素、カリウム、カルシウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、銅、亜鉛、セレン、モリブデン、ヨウ素の16種類とされ、どれも体内で合成することが不可能なため、肉類や穀物類、乳製品や豆類、魚介類、野菜や海藻類など食物などから摂取する必要がある。また、「ミネラル」は、摂取しすぎると有害になるため少量で良い‘微量ミネラル’と、身体を正常に動かすのに必要な‘多量ミネラル’に分類される。

「電解質(でんかいしつ)」とは、水に溶けて電気を通す物質のことをいい、‘イオン’とも呼ばれる。「ミネラル」のうち、特に、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、クロムがこれにあたり、体内において細胞の浸透圧の調整や、筋肉や神経細胞の働きのサポートを行う。

つまり、「ミネラル」のうち、水に溶けること、電気を通すことを兼ね備えている物質を「電解質」と呼ぶ。