ウォッカとジンの違い・意味

ウォッカとジンの違いとは

ウォッカとジンの違い

- 概要 -

主にロシアやポーランド、スゥエーデンなどの北欧地域で造られる「ウォッカ」と、オランダ発祥でイギリスで洗練され、アメリカやドイツ、日本など各国で造られる「ジン」は、どちらも原料の大麦やとうもろこしといった穀類を糖化させ、発酵、蒸留して造る‘蒸留酒’に分類される。その違いは、「ウォッカ」は蒸留後に白樺の炭層で濾過するのに対し、「ジン」は発酵後に杜松(ねず)の実等で浸してから蒸留して仕上げる点である。

- 詳しい解説 -

「ウォッカ」と「ジン」は、どちらも原料の穀類を糖化、発酵、蒸留した‘蒸留酒(じょうりゅうしゅ)’の仲間であることに違いはないが、「ウォッカ」は蒸留後に白樺の炭層で濾過するのに対し、「ジン」は発酵させた後に、杜松(ねず)の木の実等を浸してから蒸留して仕上げる点が異なる。

「ウォッカ」の原材料はとうもろこし、小麦、大麦、じゃがいもなどで、ロシアやポーランド、スウェーデンなど北欧、寒い地域で主に生産される。白樺の炭層で濾過することから、クセのない飲料に仕上がり、そのままで飲むほかにもカクテルのベースとして多く利用されている。

「ジン」の原材料は麦芽、ライ麦、とうもろこしなどで、オランダで生まれ、イギリスで洗練されて、今ではアメリカやドイツ、日本など各国で造られている。「ジン」とは、「ジン」の特徴である杜松の木‘ジュニパー・ベリー’が最終的にイギリスで略して‘GIN’と呼ばれるようになった。なお、ジュニパー・ベリーは利尿効果をもつとされ、植民地で熱病の特効薬としてアルコールに浸して作ったのがはじまりとされる。

なお、‘蒸留酒’とは、原料を発酵させた後に一定の温度で温めることでその温度で揮発するアルコールのみを取り出す、それぞれほぼ1種類のアルコールのみで作られた、お酒のことである。