犬と狗の違い・意味

犬と狗の違いとは

犬と狗の違い

- 概要 -

「犬」も「狗」も、柴犬やチワワ、北海道犬、ブルドックなどの動物のイヌのことを指し、「イヌ」と読むことに違いはない。その違いは、近年の日本ではあまり使用されなくなったものの、「狗」という字にはその字体の成り立ちから、小型犬や子犬という意味があることである。

なお、「狗」は、けものへん(犬)に、gouという中国式の発音と小さくかがむという意味をもった‘句’から成る漢字である。

- 詳しい解説 -

「犬」も「狗」も「イヌ」と読み、動物界脊椎動物亜門哺乳綱ネコ目(食肉目)イヌ亜目に属する、柴犬や秋田犬、チワワ、パグ、ゴールデンレトリバー、フレンチブルドック、狆、ダックスフント、コリー、セントバーナード、プードルといった同じ動物‘イヌ’のことを指す。近年、「狗」という字で当該動物のことを呼ぶことはほぼなくなったが、古くは、特に「狗」としたときは、キャンキャンと声高に鳴く小型犬や子犬のことを指していった。なお、「犬」一文字で子犬や小型犬という意味はない。

「犬」の字の成り立ちは、動物としてのイヌを側面からみた図で、象形文字である。

「狗」の字の成り立ちは、けものへん(犬)に、中国式の発音で‘句(gou)’と書いて‘小さくかがむ’という意味からきており 、2文字以上の漢字の形と意味を組み合わせて作られた会意文字であり、意味を表す文字と音を表す文字を組み合わせて作られた形声文字である。