カルボナーラとクリームパスタの違い・意味

カルボナーラとクリームパスタの違いとは

カルボナーラとクリームパスタの違い

- 概要 -

「カルボナーラ」とは、本場では卵黄(もしくは全卵)、塩漬けの豚肉、ヤギのチーズ、黒胡椒を材料としたソースのパスタのことで、一般的に「クリームパスタ」はソースに生クリームやホワイトソースを用いたものの総称である。主な違いは、卵をソースに使用するかどうかであるが、日本で親しまれている「カルボナーラ」には、アメリカでアレンジされたものが伝わったため生クリームが使用されているものが多く、その場合は、「カルボナーラ」も「クリームパスタ」の一種であるといえる。

- 詳しい解説 -

「カルボナーラ」も「クリームパスタ」も、なめらかでまったりとした食感に、食後の満腹感を期待できる、パスタの一種である。定義づけられているわけではないが、一般的にその違いは、「カルボナーラ」は卵を使用すること、「クリームパスタ」は使用しないことである。

本場において、「カルボナーラ」の材料は、卵黄(全卵を使う場合もあり)、塩漬けの豚肉(ベーコンやパンチェッタ)、ヤギのチーズを使用し、黒胡椒でパンチを加味したパスタである。「カルボナーラ」は炭焼き人という意味の‘Carbonara’が語源とされ、パスタに黒胡椒を散らした様子が、炭焼き小屋でパスタを料理したら炭がソースに散ってしまった様子を表現している、または炭焼き小屋でも容易に作ることができる、など説がある。

日本の「カルボナーラ」の特徴は、生クリームやチーズがたっぷりと用いられるためこってりとした仕上がりである。これは、アメリカを経由して伝わったことによるが、アメリカでは乳脂肪分で濃くコクを出したものが好まれたことや、クリームを入れると卵が凝固しにくくなり失敗が少なかったり、作業効率を上げる為に卵液をはじめにたくさん仕込んでおくことができるといった理由による。

なお、「クリームパスタ」は生クリームやホワイトソースを用いたパスタのことで、キノコやタラコ、魚介など様々な具を足して楽しまれる。