ちらし寿司とばら寿司の違い・意味

ちらし寿司とばら寿司の違いとは

ちらし寿司とばら寿司の違い

- 概要 -

「ちらし寿司」と「ばら寿司」の違いは、「ちらし寿司」は具がお刺身や握り寿司と同じように大きめのまま酢飯の上に並ぶのに対し、「ばら寿司」は細かく切った具を酢飯に混ぜ込むことである。「ばら寿司」は五目寿司と呼ばれることもあり、「ちらし寿司」の酢飯部分を、通常の白飯にしたものを海鮮丼と呼ぶ。

- 詳しい解説 -

「ちらし寿司」も「ばら寿司」も、酢飯を用い、具には主に魚介類や卵焼き、錦糸卵や海苔、しょうが(ガリ)を使用した寿司のことである。その違いは、「ちらし寿司」は具の魚介類が生魚であり、握り寿司やお刺身と同じように大きめに切ったものであるのに対し、「ばら寿司」の具の魚介類は、酢飯とともに混ぜ込むため細かく切ってあり、専ら煮るか焼くか、酢漬けになったものであることである。これは、それぞれの名前の語源にも由来する。

「ちらし寿司」は酢飯の上に、お刺身や握り寿司と同じような厚みや大きさに切ったマグロや鮭、海老、いくら、カニなどを綺麗に盛り付け、彩りに錦糸卵や茹でて細切りにした絹さやなどをのせ、アクセントにガリをそっと置いたものである。具を散らしてのせることが語源となった。

「ばら寿司」は、細かく切った煮穴子や海老、タコなどの魚介類や、さくらでんぶ、酢蓮、煮付けた干ししいたけや干ぴょう、高野豆腐、キュウリなどを酢飯に混ぜ込み、上に錦糸卵やいくら、細切りにした絹さやなどをのせ、アクセントにガリをそっと置いたものである。握り寿司や押し寿司に対し、酢飯がバラバラなままであることが語源となった。