植木と盆栽の違い・意味

植木と盆栽の違いとは

植木と盆栽の違い

- 概要 -

「植木」と「盆栽」の違いは観賞の目的である。「植木」とは、木のもつ花や葉、幹、枝ぶりなどそのものの美しさを観賞することを目的としたものであるのに対し、「盆栽」とは、鉢に木を植え、壮大な自然を凝縮して表現することで、景色の美しさを観賞することを目的としたものである。

- 詳しい解説 -

「植木」は植物そのものを観賞するため、「盆栽」は鉢で作り出した景色を観賞するためのものであり、それぞれ観賞の目的が異なっている。

「植木」とは「うえき」と読み、庭や鉢などに植えた木のことを指す。ツツジやサツキ、ハナミズキのような花を楽しむものから、カツラやオリーブ、ベニカナメモチなどのように紅葉や葉の香り、シルバーリーフや紅色の艶やかな葉を楽しむものなど、樹木そのものの美しさを観賞することを目的としたものである。なお、観葉植物と呼ばれる家屋の中で葉を楽しむ鉢植えも、植木の一種である。

「盆栽」とは「ぼんさい」と読み、鉢の中に本来は大きく壮大である自然全体の景色を凝縮して作り出したもののことを指す。松や桜、もみじなどの木を、枝ぶりや幹の表情、花や実のひとつに至るまで、覆う苔や鉢の趣、四季それぞれの景色など、細部までこだわり作り上げる、芸術のひとつともいえる。