債権と債務の違い・意味

債権と債務の違いとは

債権と債務の違い

- 概要 -

「債権」と「債務」は、ある商品やサービスなどをとりまく対象者間で発生するもので、「債権」とは要求する権利、「債務」とは要求される義務のことをいう。なお、「債権」と「債務」は同時発生し、「債権」をもつものは「債務」を、「債務」をもつものは「債権」をもつ。

- 詳しい解説 -

ある商品やサービス等について、対象者間でやり取りするという一連の流れの中に「債権(さいけん)」そして「債務(さいむ)」がある。「債権」とは、簡単に言うと両者の中心となる‘ある物’に対して、してもらう、もしくはしないでいてもらう‘要求する権利’であり、「債務」とは‘要求される義務’のことである。しかしながら、「債権」が立場を変えれば「債務」も変わり、「債権」をもつ者は「債務」ももち、「債務」をもつ者は「債権」ももつ。

例えば、とある本を売りたいと思っている‘店’と、その本を買いたいと思っている‘客’がいるとすれば、まず、発生するのは、‘店’には、その本の代金を支払ってもらうと要求する「債権」が発生する。一方、‘客’は支払う「債務」が発生する。次に発生するのは、‘店’には、その本を渡す「債務」である。一方、‘客’には、その本をわたしてもらう「債権」が発生する。