枝豆と大豆の違い・意味

枝豆と大豆の違いとは

枝豆と大豆の違い

- 概要 -

緑色の莢に複数個のみずみずしい豆を含んだ「枝豆」と、乾燥したカラカラの莢の中に肌色の固い豆をもつ「大豆」の違いは、収穫期である。つまり、どちらも同じ植物から成ったもので、7月頃の外皮が柔らかい未成熟のうちに収穫したものを「枝豆」と呼び、10月頃の外皮がかたくなり成熟させてから収穫したものを「大豆」と呼ぶ。特に、「大豆」は「枝豆」より豊富な栄養素(たんぱく質、食物繊維、ビタミン類、脂質、炭水化物など)をもつ。

- 詳しい解説 -

「枝豆」は「大豆」が緑色の成熟前に収穫した‘若い大豆’のことである。つまり、「枝豆」も「大豆」も同じ植物であるが、収穫期の違いにより、成熟前の外皮が緑色の状態であれば「枝豆」、肌色に外皮ともども変色し、固く成熟したものは「大豆」と呼ばれる。

「枝豆・大豆」は、マメ科ダイズ属の植物で、原産地は明確にわかっていないが、一番の有力説は中国東北部からシベリア辺りとされている。夏頃に葉と茎の付け根部分に、淡い紫色もしくは白色の蝶々のような姿の小花を可憐に咲かせ、7月頃、「枝豆」の収穫時期となり、10月中旬頃、「大豆」の収穫時期となる。なお、国内生産量第1位は北海道である(平成24年作物統計)。

「枝豆」は一般的に、塩ゆでして食用とされ、「大豆」は一晩、水に浸してから茹で、煮豆などに使用される。また、乾燥させた「大豆」には「枝豆」より、炭水化物、脂質、食物繊維、ビタミン類などが豊富に含まれており、特に良質なたんぱく質をもつことで知られている。