確定拠出年金と個人年金の違い・意味

確定拠出年金と個人年金の違いとは

確定拠出年金と個人年金の違い

- 概要 -

「確定拠出年金」も「個人年金」も、公的年金を補完する目的の、三階部分の任意の年金制度であることには変わりないが、制度が異なる。「確定拠出年金」の特徴は、退職前に毎月定額を積み立てて、その資金を預貯金や有価証券、投資信託といった各種運用方法を自身で選択し、運用する点である。自身の責任で行われ、退職後に受取れる金額が変動する。一方、「個人年金」は保険会社などの商品で、積み立てていたものを老後に設定していた受け取り方法で受け取るようにするものである。

- 詳しい解説 -

将来、特に老後の生活資金を目的とした積み立てである日本の年金制度には、まず一階部分に全国民共通の基礎年金があり、二階部分には、労働者が加入する厚生年金保険がある。一階と二階を併せて公的年金と呼び、この部分の不足を補完するために、三階として、企業年金、「個人年金」、「確定拠出年金」などが設置されている。

「確定拠出年金」とは、定年で退職するより前に毎月決まった掛け金を積み立てていき、その資金を自身で運用(預貯金や有価証券、投資信託など)しながら老後に備える年金のことで、運用実績により給付額が変動するのが特徴である。企業が掛け金を負担する‘企業型’と個人が負担する‘個人型’があり、アメリカの所得税法401条K項の制度を参考にしたことから日本版401Kとも呼ばれる。

「個人年金」とは、個人年金保険のことをいい、各保険会社が運用しており、保険料を積み立てて将来に受取るものである。受け取り方法には、生きている限り受け取れる‘終身’と、決められた期間受け取れる‘確定’、決められた期間亡くなるまで限定で受け取れる‘有期’とがある。

「確定拠出年金」も「個人年金(保険)」も自身で選択する年金の一種であるが、「確定拠出年金」は特に運用することで受け取る年金額が変動するのが特徴である。