- 概要 -
「神前式」とは、神社の神殿等でとりおこなわれ、神様の前で夫婦になることを報告し誓いをたてる方法のことで、日本独自のものである。新郎は紋付羽織袴を、新婦は白無垢を着用し、特に2つの家と家の結びつきを深めることを重視していることから、一般的に親族のみの列席である。一方、「人前式」は「神前式」やキリスト教式(教会式)などのような、宗教や格式にとらわれずに、神仏に誓いをたてる代わりに親族や友人に証人になってもらい、結婚式を挙げる自由な方法のことである。
- 詳しい解説 -
「神前式」は「しんぜんしき」、「人前式」は「じんぜんしき」と読む。どちらも、一般的に、男女が夫婦になる儀式‘結婚式’の方法である。「神前式」は神社など神殿で行われ、神様に報告し、誓いを立てるのに対し、「人前式」は神仏に誓いを立てる代わりに、親や、そのほかの親族、親しい友人に証人となってもらう点が異なる。
「神前式」とは、日本独自の古くより行われてきた伝統的な結婚式である。大正天皇のご成婚の慶事が起源であるとされ、特に、家と家のつながりを重視したもので、両家の親族のみが列席するのが一般的である。新郎は紋付羽織袴を、新婦は白無垢を着用し、巫女に先導されて神殿へ向かう‘参進の儀’や‘三々九度’、‘玉串奉奠’などが行われる。
「人前式」とは、形式にとらわれずに自由な方法で結婚式をとり行うものである。例えば、キリスト教や仏教、宗派により儀式の形式は異なるが、宗教や格式などは気にせずに、新郎と新婦で作り上げる式である。