ジージャンとデニムシャツの違い・意味

ジージャンとデニムシャツの違いとは

ジージャンとデニムシャツの違い

- 概要 -

「ジージャン」は和製英語であり、本来の英語ではジーン・ジャンパーと呼ばれ、綾織物で丈夫な生地‘デニム’の厚手のものを使用して作られたジャケットふうのものをいう。一方、「デニムシャツ」は同じ‘デニム’であるが、薄手のものを用い、ワイシャツふうに仕立てたものをいう。つまり、両者の違いは布地の厚さである。

- 詳しい解説 -

「ジージャン」と「デニムシャツ」は、15世紀、織物業が盛んであったフランス南部のニーム地方で織られていた頑丈な綾織物の一種、サージを表す‘Serge de Nimes’が語源となった‘デニム生地’を服地に使用した上衣である点は同じであるが、それぞれの生地の厚みが異なる。「ジージャン」は厚手のデニムをジャンパーのように仕立てたもの、「デニムシャツ」は薄手のデニムをワイシャツのように仕立てたもののことである。

「ジージャン」はそもそも和製英語であるが、ジーン・ジャンパーを略したもので、Gジャンとも書く。本来の英語では‘jean jacket(ジーン・ジャケット)’であり、アメリカへ織物を輸出していたイタリアのジェノバの船員が履いていたズボンということで、ジェノバ製を意味する‘ジェンズ’や‘ジェノワーズ’がジーンズの語源となったとされる。なお、日本へ持ち込んだアメリカの呼び方であれば‘Jジャン’であるところ、‘Gジャン’と書くのは、着用していたアメリカ兵の俗称である‘GI’を組み合わせたから、または、耳に聞こえる音が‘J’ではなく‘G’であったからなど諸説あり、定かではない。