コロッケとメンチカツの違い・意味

コロッケとメンチカツの違いとは

コロッケとメンチカツの違い

- 概要 -

「コロッケ」とは、茹でたじゃがいもを潰して、炒めたひき肉や玉ねぎのみじん切りを混ぜ、俵型や小判型にととのえた種を使用する揚げ物料理のことであり、一方、「メンチカツ」とは、豚肉や牛肉のひき肉を使用して、みじん切りの玉ねぎを加えてコロッケのように小判型に丸めたものを種としたカツレツのことをいう。つまり、「コロッケ」と「メンチカツ」の違いは種(具)である。

- 詳しい解説 -

「コロッケ」とは、茹でたじゃがいもを潰して、ひき肉や玉ねぎのみじん切りを炒めたものを混ぜ、俵型や小判型に整えた種を使用する揚げ物料理である。フランス料理の前菜の‘クロケット’と呼ばれるホワイトソースを使用した料理が元になったとされ、名称は、‘クロケット’が転訛したとされる説や、フランス語でパリパリという音を意味する‘クロック’、スポーツの‘クロケット’に使用する道具の先端に形が似ているなど多数の説があり、明確にはわかっていない。

「メンチカツ」とは、メンチのカツである。メンチとは、ひき肉を意味する英語minceが転訛したとされるが、実際の語源は定かではない。また、関西地方では睨むことをメンチを切ると言うことから語呂が悪く、一般的にミンチカツと呼ばれる。メンチもミンチも同じ物を指し、豚肉や牛肉のひき肉に、みじん切りにした玉ねぎを加えた種を使用するカツである。なお、カツとはカツレツを省略したもので、英語の肉の切り身を意味する‘cutlet’やフランス料理の‘cotelette’が語源であり、さらにはあばら肉という意味の古いフランス語‘coste’に由来するとされる。

「コロッケ」も「メンチカツ」も、小麦粉、卵、パン粉の順に具を包んでラードや食用油でカラッと揚げた料理である点は同じである。その違いは、揚げる種(具)である。