- 概要 -
「m&a」とは英語でMergers and Acquisitionsと書いて頭文字をとったもので、企業間で行われる合併と「買収」を表す語である。なお、企業はそれぞれ存続しているものの、一部だけ資本提携や譲渡を行って業務の協力体制をとる業務提携も多くの場合が含まれる。
- 詳しい解説 -
「買収」は、企業に対して行われる「m&a」の手法のひとつである。
「買収」とは、ある企業が、全く別の企業の議決権をもつ株式を現金で買い取る、もしくは株式交換で取得し、一定数を保有することで権利を獲得して支配下におくことをいう。一般的に、議決権をもつ株式が半数を超えると、役員の選任等の決議を行うことができ、3分の2を超えると定款変更等の決議を行うことができる。つまり、この場合、3分の2を超えると完全に支配権を取得するということである。
「m&a」とは、正式には英語で‘Mergers and Acquisitions’と書いて頭文字をとったものである。「企業の合併と買収」を意味しており、「買収」は上記の通りであるが、「合併」とは、全く別の企業がひとつの企業になることをいう。
例えば「合併」が2社で行われる場合、両社とも一度解散した後、新たに会社を設立する‘新設合併’と、一社はそのまま残して一方は解散し、解散した会社の権利や義務すべてを、残した会社に承継させる‘吸収合併’の2つに分けられる。また、「合併」と「買収」のほか、一部だけ資本提携や譲渡を行い、業務の協力体制をとる「業務提携」を含む場合もある。