五目そばとちゃんぽんの違い・意味

五目そばとちゃんぽんの違いとは

五目そばとちゃんぽんの違い

- 概要 -

「五目そば」とは、とろみのついた餡の具に、肉や野菜、卵などたくさんの食材を使用したことから付いた名前で、中華そばの上にこの餡をかけた麺料理であり、中華そば(ラーメン)の一種である。一方、「ちゃんぽん」とは、肉や野菜、魚介類などの具を炒めた後、スープと麺を加えて煮込んだ煮込み料理の一種である。使用される麺も、「五目そば」には一般的な中華麺と同じかん水を用い、「ちゃんぽん」には唐灰汁やそれに準じて作られたかん水が用いられる。

- 詳しい解説 -

「五目そば」も「ちゃんぽん」も豚肉や野菜をたっぷりと麺とスープの上にのせた温かい麺料理の一種として親しまれているが、「五目そば」とは中華そば(ラーメン)の一種であり、「ちゃんぽん」は煮込み料理の一種である。

「五目そば」は豚肉や野菜、キクラゲなどのキノコ類、卵など数種類の具を炒め、片栗粉でとろみ付けした餡を、茹でた麺と熱いスープの上にのせたものである。中華そばの一種であるため、麺はかん水を用いた一般的な中華麺を使用する。なお、「五目そば」とは、多種の食材が具として入っていることが語源である。

「ちゃんぽん」は豚肉やエビ、イカなどの魚介類、キャベツやモヤシなどの野菜やキクラゲなどのキノコ類といった数種類の具を炒め、スープと麺を入れて煮込むのが特徴である。一般的に、スープには鶏がらベースと豚骨ベースを組み合わせたものが使用され、麺には、かん水の一種である唐灰汁や、炭酸カリウムと炭酸ナトリウムを唐灰汁に準じて配合したものが使用されている。

なお、「ちゃんぽん」の語源は、簡単なご飯を意味する中国福建省の方言‘シャンポン’や、ポルトガル語の混ぜるという意味の‘チャンポン’が転訛したという説や、中国人を呼ぶ‘チャン’と日本人を呼ぶ‘ポン’が組み合わさったなど諸説あり、定かではない。