弁償と賠償の違い・意味

弁償と賠償の違いとは

弁償と賠償の違い

- 概要 -

「弁償」とは、他人に与えた損害に対し、その分を金銭や代わる物品により埋め合わせしてつぐなうことをいい、一般的に軽微な事象であった際に使用される語である。一方、「賠償」とは、他人に与えた多大なる損害に対してつぐなう際に使われる語である。

- 詳しい解説 -

「弁償」と「賠償」は、どちらも他人に与えた何かしらの損害をつぐなう点では同じ意味をもつが、その損害の与える影響の大きさにより「弁償」と「賠償」が使い分けられる。なお、軽微な際には「弁償」、多大なる損害には「賠償」が使用される。

「弁償」は‘べんしょう’と読み、与えた損害に対しその分を金銭や代わる物品で埋め合わせすることを意味する。例えば、汚してしまった衣服を弁償する、割れた窓ガラスを弁償する、紛失してしまったゲームを弁償する、などというように使われる。

「賠償」は‘ばいしょう’と読み、損害をつぐなうことであるが、民事事件においては精神的に傷つけられた場合に請求できる慰謝料も範囲として含まれる。例えば、契約不履行による一千万円の損害を賠償させる、精神的不快感を受けたため賠償金として慰謝料を請求する、などというように使われる。