シダ植物と種子植物の違い・意味

シダ植物と種子植物の違いとは

シダ植物と種子植物の違い

- 概要 -

ワラビやオオタニワタリなどの「シダ植物」は維管束をもった植物で、胞子で増えるのが特徴である。一方、ヒマワリやアサガオ、タンポポ、マツ、イチョウなどの「種子植物」もまた維管束をもった植物で、花を咲かせた後、種子で増えるのが特徴である。つまり、「シダ植物」と「種子植物」の違いは、子孫の残し方であるといえる。

- 詳しい解説 -

「シダ植物」も「種子植物」も、水や栄養物質の移動経路として、もしくは植物全体を支えるため、または栄養分を貯蔵するためなどの役割をもった、茎や葉、根を貫く束状の組織‘維管束’をもつ植物である。その「シダ植物」と「種子植物」の特徴で最も異なる点は、「シダ植物」は胞子で増えるのに対し、「種子植物」は花を咲かせた後、種子で増えることである。

「シダ植物」には、ワラビやオオタニワタリ、タニワタリ、イワヒバ、ゼンマイ、クサソテツ、マツバラン、ヘゴなど約1万種が地球上に生存しているとされ、地質年代的には4億2000万年前の古生代から知られている植物である。

「種子植物」には、後に種子に変わる部分である胚珠(はいしゅ)が、後に果実(肉)に変わる子房に被われるかどうかにより被子植物(被われる)と裸子植物(被われない)の2種類がある。被子植物には、ひまわりやアサガオ、タンポポ、ツユクサ、ユリなど、裸子植物にはマツやイチョウ、ソテツなどがある。