- 概要 -
「青じそ」とはシソ科シソ属の植物‘シソ(紫蘇)’のうち、葉や茎が緑色の種類のことを指す。一方、「大葉」とは「青じそ」のことで、同じように商品として使用する、‘花芽のついた穂’の部分と‘葉’の部分を販売上、区別するために商品名として名付けたものである。
- 詳しい解説 -
中国中南部が原産地であるシソ科シソ属の一年生の草本類に分類される植物、「シソ」。日本においては、縄文時代の貝塚や遺跡から種子が発見されたり、10世紀頃になると栽培されいたとの記録が残るなど古い歴史をもち、現代においても刺身の添え物や薬味、パスタにいれたり、天ぷらとしたり、独特の爽やかな香りを持ち、一般的にも親しまれている野菜のひとつである。香り成分のぺリルアルデヒドは胃液の分泌を促して食欲増進させ、健胃作用や防腐作用をもち、栄養成分では、豊富なβカロチンのほか、カルシウム、カリウム、鉄分、ビタミン、食欲繊維なども含むことから、ぜひ摂取したい野菜である。
「青じそ」とは、植物、「シソ」のうち、葉が緑色の種類を指す。反対に、梅干しを付けるときやシソジュースなどに使う「シソ」は葉や茎が赤紫色であることから‘赤じそ’と呼ばれる。また、「シソ」は、葉だけではなく花芽の付いた穂も利用されるが、昭和36年頃、この花芽の穂と葉を商品として区別するために、葉の部分に対して付けられた商品名が「大葉」である。
つまり、「青じそ」と「大葉」は同じものを指す。