- 概要 -
「アラブ」も「サラブレッド」も馬の品種で、特に競走馬として知られる。「アラブ」は本来、アラブの遊牧民族によって厳しく血統管理されてきた純血アラブ種を指すが、日本においては純血アラブ種は少ない為、主に、「サラブレッド」と「アラブ」を交配したアングロアラブ種のことを指す。一方、「サラブレッド」とは「アラブ」とイギリスの在来種を交配した品種である。「アラブ」と「サラブレッド」は交配品種が異ること、また、その目的により、馬がもつ、耐久性や加重力、スピードなどに違いがある。
- 詳しい解説 -
「アラブ」と「サラブレッド」とは、馬の品種であり、専ら競走馬として知られている。「アラブ」と「サラブレッド」の違いは交配やその目的にあり、その結果、耐久性や加重に耐える力、スピードなどが異なる。
「アラブ」はアラブ系とも呼ばれ、アラビア半島を生息地としていた馬が、アラブの遊牧民族ベドウインにより厳しい血統管理がなされながら確立した最も古い改良品種とされる。このような純血のアラブ種は日本には少なく、「サラブレッド」と「アラブ」を交配した、‘アングロアラブ種’と呼ばれる品種を「アラブ」と専ら呼ぶ。肩までの高さを指す体高は約140cmで体重は約400s、小柄で見た目は華奢だが、加わる重みにも耐え、耐久性をもつ。
「サラブレッド」は、17世紀から18世紀初頭にかけて、「アラブ」とイギリスの在来種を交配されたのが最初であり、その後、300年以上に渡り改良が続けられている。体高は約160cmで体重は約500kg、徹底的に駆けるスピードを速くし、スタミナを持つことを目的として改良されている品種のため、筋肉質な体つきが特徴である。「サラブレッド」という名前は、完全に品種改良されたものという意味の英語につながる、‘thorough’と‘bred’が語源となった。